1953年熊本市生まれ 62歳 熊本の広告会社で新聞広告やTVCMの企画制作を行う傍ら 絵を描き、熊本で個展・グループ展を開催、現在に至る。 2011年に春陽会に参加 主に草をモチーフとした絵を制作。人の生活のそばにあり 普段あまり気に留める事ない「草」が、人が作りだしたものと 自然とこれからの関係を考える何かの切っ掛けを与えて くれるのではと期待している。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ タイトル:草の笑いが聞こえそうだ 素材:木枠に紙貼り、アクリル、カラーコピー、接着剤 制作年月:2015年8月 雑草に特別な注意を向ける人は、あまりない。 雑草だけではなく生活を維持、発展させるために 不必要と思われるものに意識を向けようとはしない。 でも我々の周りにある全てのものは、そこに在るという限りにおいて、人であろうと草であろうと同等であるはず。 私たちが普段見ている日常の風景には、宇宙誕生から想像もつかない 時間の長さと、その間に繰り広げられたさまざまな現象が全て詰まっている。 私たちは自然という大きな枠組みの中に、社会と言う小さな枠組みを 作り出しその中で生きているだけなのだ。 人が居なくなっても世界は動いていくだろうし、 土地にはたくましい生命力を秘めた雑草が生い茂り 人を笑っているかもしれない。 そう成らないことを願うだけだ。
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